お金を増やす金融資産運用7つの知識 1 経済指標と金利の知識 (2) 金利の変動要因
(2) 金利の変動要因
金利の変動要因について、
次のとおりに区分してご説明いたします。
イ 金融市場
ロ 金利の変動要因
ハ 金融政策
イ 金融市場
1 短期金融市場・・・満期までの期間が1年未満
・インターバンク市場(金融機関のみ参加)
手形市場
コール市場(相互に短期の貸し借り)
短期金利:無担保コール翌日物レート(今日借りて明日返す金利)
・オープン市場(一般企業の参加可能)
CD市場・・・譲渡性預金が取引される
CP市場・・・事業法人などが発行した約束手形が取引される
2 長期金融市場・・・満期までの期間が1年以上
証券市場(株式市場、債権市場など)
ロ 金利の変動要因
景気回復すると資金需要が増えます
物価が上昇すると資金需要が増えます
為替が円安になると輸入物価の上昇要因となります
海外金利上昇は円安要因になります
以上のものは、国内の金利上昇の要因になります。
景気が後退すると資金需要が減ります
物価が下落すると資金需要が減ります
為替が円高になると輸入物価の下落要因になります
海外金利下落は円高要因となります
以上のものは、国内の金利の下落要因になります。
今回のご説明は以上となります。
お金を増やす金融資産運用7つの知識 1 経済指標と金利の知識 (1) 経済指標 ホ マネーストック
ホ マネーストック
マネーストックは、
日本銀行が毎月公表している経済指標で
国や金融機関を除く者が保有する通貨の総量をあらわしています。
マネーサプライとも呼ばれています。
マネーサプライは物価と関係があると考えられており、
一般的に、
マネーサプライの伸びが高まると、
物価も高まると考えられている。
ヘ 消費者物価指数
消費者物価指数は、
総務省が毎月公表している経済指標で
全国の一般消費者が購入する商品やサービスの
価格変化を数値化した指標です。
ト 企業物価指数
企業物価指数は、
日本銀行が毎月公表している経済指標で
企業間で売買する物品の価格水準を数値化した指標です。
以上で今回のご説明を終わります。
お金を増やす金融資産運用7つの知識 1 経済指標と金利の知識 (1) 経済指標 ニ 日銀短観
ニ 日銀短観
世界的にも注目されている指標です。
この指標は、
現状と3か月後の景気動向に関する
企業へのアンケート調査を集計したものです。
業況判断DIは、
現状よりも3か月後の業況が良いであろうと回答した企業の割合
-(マイナス)
現状よりも3か月後の業況が悪いであろうと回答した企業の割合
です。
つまり、御社は
現在と3か月後を比較して
どっちが景気が良いですか?
という問いかけに対して
それぞれの企業の受注状況等に応じて
良い見通し、悪い見通しを
アンケートで回答したものです。
受注残高を見れば
将来の売上が分かるわけですから
とても現実的で
かなり正確な景況判断ができると思われます。
今回のご説明は以上となります。
お金を増やす金融資産運用7つの知識 1 経済指標と金利の知識 (1) 経済指標 ロ 経済成長率、ハ 景気動向指数
今回は、お金を増やす金融資産運用7つの知識
1 経済指標と金利の知識
(1) 経済指標 の
ロ 経済成長率からご説明いたします。
ロ 経済成長率
経済成長率は、一般的に、
実質国内総生産(実質GDP)の変化率のことです。
ハ 景気動向指数
生産、雇用など複数の指標を統合して
算出した景気の指標です。
指数は大きく3つの分類から分析しています。
先行指数
先行指数は、
景気に先行して動く指数で、指標の例としては、
新設住着工床面積などがあげられます。
一致指数
一致指数は、景気に一致して動く指数で、
指標の例としては、有効求人倍率などがあげられます。
遅行指数
遅行指数は、景気に対して遅れて動く指数で、
指標の例としては、完全失業率などがあげられます。
景気動向指数は、
CI(コンポジット・インデックス)を中心として発表されます。
このCIは、景気変動の大きさやテンポを把握する指数です。
一致指数が上昇中の場合は、景気が拡大局面であることを示します。
一致指数が下降中の場合は、景気が後退局面であることを示します。
DI(ディフュージョン・インデックス)も同時に参考として発表されます。
このDIは、景気変動の各経済部門への浸透度、波及度を把握する指数です。
一致指数が50%超の場合は、景気が拡大局面であることを示します。
一致指数が50%未満の場合は、景気が後退局面であることを示します。
今回のご説明は以上となります。
お金を増やす金融資産運用7つの知識 1 経済指標と金利の知識 (1) 経済指標 イ 国内総生産(GDP)
1 経済指標と金利の知識
経済指標・金利の意味と影響を理解しましょう。
ここでは次の二つに分けてご説明いたします。
(1) 経済指標
(2) 金利の変動要因
(1) 経済指標
経済指標について、
次の項目に分けてご説明いたします。
イ 国内総生産(GDP)
ロ 経済成長率
ハ 景気動向指数
ニ 日銀短観・業況判断DI
ホ マネーストック
ヘ 消費者物価指数
ト 企業物価指数
イ 国内総生産(GDP)
これは、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のことです。
名目国内総生産は、そのままの値
また、
実質国内総生産は、物価変動の影響を除いた値です。
この経済指標は、内閣府が年4回公表しています。
三面等価の原則
とよばれています。その内容は
①生産面から見ても、
②分配(所得)面から見ても、
③支出面から見ても
今回のご説明は以上となります。
お金を増やす金融資産運用7つの知識
お金を増やす金融資産運用7つの知識
初めまして
ファイナンシャルプランナーをしている吉田と申します。
さて、
今回から
お金を増やす金融資産運用7つの知識という題で記載して参ります。
全体の構成は次のとおりです。
1 経済指標と金利の知識
2 利息の計算方法の知識
3 各種商品の知識
4 運用方法の知識
5 税金の知識
6 セーフティネットの知識
7 関連法規の知識